新規開講コース(NAコース/NSコース/ACコース※協力会社向け)

【コースの特徴】

 京葉人材育成会として参画企業からのニーズを基に、これから新たに取り組む講座です。

  1. NAコース
    • 製造現場における保安管理は、運転管理と設備管理の両輪があってこそ成り立ちます。
    • 製造現場に必要とされる設備に強いオペレーターとなるには、運転に係るオペレーション技術の修得のみならず、設備管理知識を学び身につけていることが求められます。
    • 製造オペレーター、スタッフ、設備担当の管理者、保全担当のスタッフ・管理者としての技術レベルの向上を図るためには、腐食・金属材料・防食管理技術に関する基礎知識の修得も必須となります。
    • 各企業からのニーズに応えて「製造現場のオペレーターに必要な設備管理講座」と、ベンチャー・アカデミア様による「仮題:生産現場で知っておきたい腐食のしくみとその対策(体験講座)」を新規開講します。
  2. NSコース
    • 京葉人材育成会では生産現場技術者や管理者層にとって現場で活かせる知識、技能、感性に関する基礎教育の充実を図っていきたいと考えています。
    • 2023年度は、この考え方に基づき、新たに「HAZOP講座(初級コース、リーダーコース)」、「技術者倫理教育」、「取り扱い物質の安全に関する講座」を開催します。
    • 今後、各企業からのニーズに応えて、順次、新規基礎講座の開発、開講に取り組んでいきます。
  3. ACコース
    • 京葉人材育成会 参画企業から要望が強かった工事協力会社向け安全教育について2023年度より取り組んでいきます。
    • 工事に伴う安全確保は、工事発注側企業と工事を請け負う工事協力企業(元方及び工事実務担当)が一体となって取り組んでいく必要があります。
    • 京葉人材育成会では個々の企業に共通する安全教育に関して積極的に提供していきます。
    • 2023年度、まずは工事協力会社トップ層及び工事発注企業側工事担当責任者クラスを対象とした教育を開催します。
    • 現場で実務を行う作業員向け安全教育についても関係部署のニーズに応えられる教育を早期に開講できるように取り進めます。

NA-1 製造現場のオペレーターに必要な設備管理講座

日数1日コース ※開催時間 8:50~17:30
講座日程※新規開設講座です。

(1)2023年7月28日(金) 
(2)2023年10月20日(金)
(3)2023年11月10日(金)

※定員は20名程度を予定しています
開催形式対面型開催 出光技術研修センター 
※コロナ感染症拡大状況によっては、on-line開催(Teams)とします。
科目の特徴・製造現場における保安管理は、運転管理と設備管理の両輪があってこそ
 成り立っているが、特に設備管理業務は、安全・安定運転に向けた業務遂行上
 極めて重要となる。
・製造現場のオペレーターには、運転に係るオペレーション技術のみならず
 設備管理知識が求められている。
・本講座では、運転部門の方が必要とされる設備管理知識を学び、
 設備に強いオペレーターを目指していただく。
・設備管理、保全管理とは何かを理解し、運転部門における設備管理とは
 どの様に管理していくべきか、事例等を踏まえ理解し、
 職場での設備管理基盤強化に繋がるヒントを掴むことを目標とする。
科目概要コマー1
 設備管理・保全管理とは
  このコマでは、設備管理(保全管理)の重要性と運転と保全との関り
  についての考え方を理解する。
コマー2
 保全業務(検査・工事)の進め方
  このコマでは一般的な保全業務の流れとその流れに沿って
  運転部門の方々がどのように関わっていくかを理解する。
コマー3
 外面腐食
  このコマでは、外面腐食は装置・設備の廃棄まで継続して発生することや
  日々の点検や不具合状態を放置しないことが大切であることを
  腐食メカニズムを理解する。
コマー4
 工事安全確保
  工事安全を確保するためには、工事環境を整えることが重要であり、
  事業所としての工事安全上の責任は重大である。
  工事安全確保のポイントを理解する。
対象者製造現場のオペレーター
・ 製造現場での設備担当、班長クラス
・ 専門保全の新人~2,3年目
講師高橋龍五(出光興産OB)
定員20名
受講料22,550円 税込
★この科目への申込はこちらから

NA-2 生産現場で知っておきたい腐食のしくみとその対策(体験講座)

日数1日コース ※開催時間 8:45~17:00
講座日程※新規開設講座です。

(1)2023年9月25日(月) 
(2)2024年3月4日(月)

※定員は20名程度を予定しています
開催形式対面型開催 出光技術研修センター 
科目の特徴本講座は腐食・金属材料・防食管理技術に関する基礎知識を修得し、
技術レベルの向上を図る事を目的としています。
本講座の大きな特徴は、実験・技術相談を講義の中で実施することです。
座学では、講師と受講者が双方に対話できる時間を多く設けています。
講義時間内で理論を理解し、また、実験・実習において受講者の方々に
体感していただくことにより、学ぶテーマに関して、より理解を
深めることができます。
また、現場で腐食に関して、困っている事や判らない事があれば
講義の中で、できる限り議論させていただきます。
講座の概要は以下の通り。
科目概要コマ―1 序論
・金属材料と腐食の関わり
・腐食はさけられるのか
・腐食損失
・腐食防止の基本原理
コマ―2 腐食のしくみ   
・腐食のしくみのあらまし
・乾食と湿食 (実験)・不動態とその破壊(実験)
・腐食現象の観察(実験)・腐食現象の観察(実験)
・湿食とそのしくみ
・腐食によって流れる電流の観察(実験)・腐食現象の可視化(実験)
・電気化学反応の復習と湿食反応への適用
コマ―3 局部腐食と対策
・局部腐食:通気差電池腐食
・堆積物下の通気差による局部腐食(実験)
・局部腐食:酸塩基電池腐食
・局部腐食:異種金属接触腐食
・異種金属接触腐食(実験)・犠牲陽極方式による電気防食(実験)
コマー4 防食法とまとめ
・防食法の系統的考え方
・腐食防食技術に取組みための心構え
・質疑応答
対象者生産現場のオペレータ、スタッフ、設備担当、管理者
保全部門のスタッフ、管理者
講師朝倉祝治(横浜国立大学名誉教授、㈱ベンチャー・アカデミア代表取締役、工学博士)
稲木倫道(㈱ベンチャー・アカデミア、博士(工学))
岡本守道(㈱ベンチャー・アカデミア)
定員20名(4班体制)
受講料30,250円 税込
★この科目への申込はこちらから

NS-1-1 HAZOP 初級コース

日数1日コース ※開催時間 9:00~17:00
講座日程※新規開設講座です。

(1)2023年4月26日(水) 
(2)2023年7月12日(水) ⇒空席なし
(3)2023年10月11日(水)
(4)2024年2月21日(水) ⇒空席余裕あります

※定員は10名程度を予定しています
開催形式on-line開催 ※web会議システム(Teams)にて開催
科目の特徴・これからHAZOP手法を使いたい人に、HAZOP手法が
事故・トラブル未然防止手段の一つとして有効である事を学んでもらう。
・HAZOP手法を理解し、現場の安全活動の一つとして使えるように教育する。
 (HAZOPワークショップに参加、その席上で積極的に質問やコメントができる)
・実際の事故事例を引用してHAZOPスタディーの有効性を知る。
対象者HAZOP手法の基本を学びたい人
講師上田邦治(千代田化工建設)  ※サポート:中村昌允、木原敏秀、大友仁二
定員10名
受講料22,550円 税込
★この科目への申込はこちらから

NS-1-2 HAZOP リーダーコース

日数2日コース ※開催時間 9:00~17:00
講座日程※新規開設講座です。

(1)前半:2023年5月31日(水) ⇒空席余裕なし
   後半:2023年8月29日(火)
(2)前半:2023年10月26日(木) ⇒空席余裕なし
   後半:2024年1月23日(火)

※定員は10名程度を予定しています
開催形式on-line開催 ※web会議システム(Teams)にて開催
科目の特徴・現在HAZOP検討を行っている方のさらなる解析能力向上を図る
・HAZOP手法を会社の安全活動の一つとして定着させるための指導者を輩出する。
・既設設備に対するHAZOPリーダーを担える人材を輩出する。
・教材として実際に起こった事故事例を活用する。
対象者HAZOP手法を社内で活用する際のリーダー及び次期リーダー候補
講師上田邦治(千代田化工建設) ※サポート:中村昌允、木原敏秀、大友仁二
定員10名
受講料45,100円 税込
★この科目への申込はこちらから

NS-2 技術者倫理

日数2日コース ※開催時間 10:00~17:00(予定)
講座日程※新規開設講座です。

(1)1日目:2023年5月19日(金) ⇒空席わずか
   2日目:2023年6月2日(金)
(2)1日目:2023年11月16日(木) ⇒空席余裕あります
   2日目:2023年11月30日(木)

※定員は20名程度を予定しています
開催形式on-line開催 ※web会議システム(Teams)にて開催
科目概要技術者倫理について実際に起こった事例を紹介しながら、様々な視点から
一緒に考えてみたい
<第1日>
1.技術者倫理とは何か 
  (1)技術者の社会的責任と倫理が問われた背景
  (2)技術者のジレンマ
   技術者は組織の一員でもあるが、社会に対する責任がある。
2.技術者と経営者  
  (1)技術者の提案は、それが実用化されて、はじめて評価の対象になる。
  (2)そのために、技術者はどうすればよいか。
   ~チャレンジャー号の爆発とシティコープビルの強度補強~
   (※受講者は事前資料を読んで講義に臨み、全体討議)
3.企業不祥事と技術者の責任
  企業不祥事の事例を紹介し、あなたが当事者であったら、どう判断し、
  行動するかを考える。
  ※不祥事の事例:神戸製鋼所機材不正、日産検査不正、三菱電機検査不正
4.技術者にとって内部告発をどう考えるか。

<第2日>
1.福島原発事故から何を学ぶか
  (1)なぜ、福島第一は致命的事故になったか?
   (リスク評価方法、致命的事故への備え)
  (2)あなたが吉田所長であったならば、津波に対する防潮堤を築いたか? 
  (3)なぜ、日本社会は、緊急事態においても1mSVを求めたのか?
2.どこまで安全を求めるか? ~日本と欧米の安全の考え方の比較~
  工学システムの安全目標とリスクベースの安全管理
3.あなたは、日本の製造業の未来にどう貢献するか?
  (※受講者は事前資料を読んで講義に臨み、全体討議)
対象者生産技術系スタッフ、管理者層、(工場、会社)安全教育担当
講師中村昌允(東京大学非常勤講師)
定員20名
受講料45,100円 税込
★この科目への申込はこちらから

NS-3 現場で使える取扱物質の安全

日数1日コース ※開催時間 10:00~17:00(予定)
講座日程※新規開設講座です。

(1)2023年5月30日(火) ⇒空席わずか
(2)2023年11月22日(水) ⇒空席余裕あります

※定員は20名程度を予定しています
開催形式on-line開催 ※web会議システム(Teams)にて開催
科目の特徴取り扱い物質の安全に関する基礎知識不足が、事故原因の一つになっている。
化学プラント事故事例をもとに、化学物質の安全に関する基礎知識を紹介する。

1.燃焼の3要素(可燃性物質、支燃物質、着火源)
  化学プラントでの爆発・火災事故を考える基本的知識
2.危ない物質と危険性評価方法
  (1)危ない化学構造とは何か
  (2)物質の分解開始温度:実際の分解開始温度とDSC測定結果とでは差がある。
   セベソ事故、ダイセル堺工場事故は、これまで大丈夫といわれていた温度で
   事故が発生した。
3.静電気と粉塵爆発事故
  (1)なぜ、静電気が発生するか?摩擦、接触、流動、噴出、剥離、人体帯電 等
  (2)静電気事故事例と防止対策
  (3)粉じん爆発事故事例と防止対策
4.反応暴走と爆発事故
  化学プラントは発熱量と除熱量とのバランスの崩れると液相温度が上昇する。
  その結果、反応速度・分解速度が速くなり、さらに、液相温度が上昇し、
  速度が速くなる。
  この状態が続くと、遂には制御不能な反応状態となり、反応暴走に至る。 
5.重大事故で問われた物質安全
  東ソー、三井化学、日本触媒、三菱マテリアルの事故を事例に、
  物質安全の課題を考える。
6.化学プラントの安全に大きな影響を与えた事故
    フリックスボロー事故、セベソ事故、ボパール事故、
  化学プラント3大事故といわれるこれらの事故を物質安全の立場から考える。
対象者生産技術系スタッフ、管理者層、(工場、会社)安全教育担当
講師中村昌允(東京大学非常勤講師)
定員20名
受講料22,550円 税込
★この科目への申込はこちらから

AC-S 工事協力会社トップ層安全教育   

日数半日コース ※開催時間 14:00~17:00(予定)
講座日程※新規開設講座です。

(1)2023年6月9日(金)  ⇒空席わすか
(2)2024年3月8日(金)  ⇒空席余裕あります

※定員は20名程度を予定しています
開催形式on-line開催 ※web会議システム(Teams)にて開催
科目の特徴化学プラントの安全は、発注者と協力会社との協力なくして確保できない。
 ① 協力会社の労働災害の発生率が、発注者に比較して高い。
 ② 協力会社は、危険・有害性の高い作業を担当することが多い。
 ③ 協力会社の作業場所は、発注者の事業場構内であり、
   協力会社の自主的な努力のみでは、災害防止の実をあげられない。

1.発注者と関係請負人との関係
2.発注者の責任
  (1)安全な作業環境、施工方法や工期等の条件を整える。
  (2)危険性・有害性の情報提供、協力会社の安全を指導する。
3.関係請負人の責任
  (1)労働者の安全確保は、その労働者を雇用する事業者の事業者責任である。
  (2)発注者の安全指導にしたがって、作業者の安全を確保する。
4.製造業元方指針
 「一の場所」における統括管理体制
  (1)同一の場所において、指揮命令系統の異なる労働者が混在して
   作業する際の危険防止
  (2)元方事業者が、一元的に連絡調整等の安全衛生管理を行う統括管理体制
  (3)工事の段取り調整・連絡
5.化学設備の工事等に関して、発注者が講ずべき措置
6.機械等を使用させて作業させる場合の措置
  (1)工事等の流れとリスクアセスメント(RA)を用いた安全衛生対策
    工事安全措置のRA、工事施工方法のRA、工事ミーティング 
 (2)関係請負人に課せられる安全措置
7.安全管理指導と偽装請負との関係
8.安全配慮義務
対象者・工事協力会社等のトップ層
・工事発注側の工事安全管理責任者
講師中村昌允(東京大学非常勤講師)
定員20名
受講料22,550円 税込
★この科目への申込はこちらから